続・六畳間奮闘記

男には自分の世界がある。例えるなら空をかける、ひとすじの流れ星

小布施探訪録

 
 ---私は長野在住4年目にしてついに小布施を訪れる機会を得た。そこは栗と栗菓子とモンブラン葛飾北斎etc...な、歴史ある街並みを残す町。ここに2018年末、小布施町探訪録を記す。

 旅の始まりはやはり駅。交通手段が限られる学生にはおなじみの建造物であるが、この町の駅はこじんまりとして趣き深い。晴れ渡った空に、心なしか栗の形をした雲が浮かんでいる・・・気がした。ただの雲だった。どうやら栗のでんぷんの色を雲と重ねていたようだーーー朝ごはんに食べた謎肉丼を消化する音が聞こえた。

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 この旅ではgoogleマップは使わない。それほど広くないので、脳内のマップ&ナビゲーターを起動する。これは経験と勘が生みだしたイメージを現実と重ね合わせることで、AR(拡張現実)的効果が脳の回転数に応じて期待できるというものだ。使用には定期的な糖分補給を必要とする。

 さて、大まかな探索範囲を定めたところでいざ出発。駅前にあるカフェからしてすでにおしゃれなわけであるが、今回の主な目的は小布施堂の高級モンブラン・朱雀と北斎展なので、ここはぐっと我慢。もちろん通りがけにおいしそうなカツ丼売ってる定食屋さんを見つけてもぐっと我慢である。すべては空腹のお腹に大量の甘いものをぶち込みたいが故に・・・。
 右手に栗ケ丘小学校(まんまかよ!)、左手に遊具を内に抱えた謎神社が見えてきたら、小布施のメインストリートの始まりである。まずは小布施堂・・・の前に、立派な店構えの酒造があったのでお邪魔してみた。

 酒造にはいろんな酒が売っていた。スクエア・ワンに、雲山にーーーあ、これ前のバイト先で熱燗にしてたやつだ。嫌な思い出しかないーーとそれはさておき。店内でお酒が飲めるようだったので、松前漬けをつまみにいくつか飲んでみた。しっかりとした作りの店だったからか、3百円ほどでいい酒場の雰囲気だけ味わえた感じ。悪くない

 そして小布施堂本店。写真は撮り忘れた他の諸事情につき割愛させていただくが、一言でいうとこのあたり一帯の地主屋敷を改築して一部洋風にリフォームしたよ!、という感じ。金魚がいます。鯉ではなかった。
 
 今回の旅行の主目的!モンブラン。いつかパンケーキを食べたときはサツマイモンブランにしてやられたので、今回はリベンジマッチ!絶対に美味しくいただいてやるのである。
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こんな感じーー~

 ・・・いや、よく考えてみたまえ。栗が有名な小布施で1500円で売ってるモンブランセットがおいしくないわけあるか?答えは否である。美味い。モンブランの細いやつだけすすって食べてしまいたいくらいに美味い。でもやらない、紳士なので(`・ω・´)b
 
 ねっとりと栗の風味が口いっぱいに広がり、冷たいクリームの中にもういっちょ栗の甘露煮が俺もいるよ、と顔を出してきた。いや、美味いね・・・3分の2くらいは美味い。あとは甘い。またしてもコーヒーが足りなくなった。

 次は日本が世界に誇る芸術に触れる。北斎展は入場料1000円だった。年越しの銭は持たない(持てない)主義の私には痛い出費だが、甘んじて受け入れよう。国を代表する画家について1000円で学べると思えば安いものだ、うん。
 シアターをやっていた。ーーーふむ、齢80を超えたあたりに江戸から小布施まで歩いてきて、雅号を画狂老人卍に改め、1日中絵をかきまくる生活を90歳で死ぬまで続けたと、ほうほう・・・突っ込みどころが多いなっ# ゚Д゚)
 
 一番気になったのが名前だよ・・・女子高生か!流行の先取りにしても画狂老人卍はとがりすぎだと思う。イカしてるけどね!カッコいいけどね!ーーー俺はそっちのがすきだよ?葛飾北斎を好きになれるシアターだった。
 お土産に富嶽三十六景神奈川沖浪裏の蒔絵シールを買った。・・・これ、マジでお気に入りです♡

 帰り道で、食事できるお店屋さんによって晩御飯食べてきた。ビールセットを頼んだ。ごぼうのきんぴら、うまい。串カツ、ちょーうまい。カルパッチョ、塩辛い。・・・惜しい!たぶんソースの底をさらったんだろうね~、串カツに免じて許容しよう。

ーーーおしまいっ