続・六畳間奮闘記

男には自分の世界がある。例えるなら空をかける、ひとすじの流れ星

バナナの2面性

俺は気づいてしまった・・・バナナの真実に。

バナナ:熱帯地域で盛んに栽培されている果物。日本でも多く流通しており、主食は  
     バナナですという方も多いのではないだろうか。サルの好物でもある。栄養
     価が高く消化が早いので、マラソン大会の朝などに適している。

 このことから、バナナは霊長類の繁栄を支えているといえなくもない。いや、バナナこそが我々という存在の原点といえるだろう。言ってみれば、生命の果実。アダムとイヴが蛇にそそのかされて食したのは、実は黄色くて細長い形をしていたのではないだろうかとおもわれる。

 そしてここからが本題である。今述べたように、バナナとは生命の象徴である。しかし、俺はここにもう一つの真実を見出した。生命と対となるFactor、「死」である。

 皆さんも聞いたことがないだろうか。不可解な崖下転落事故、謎の車スリップ事件等々・・・巷にあふれる様々な事件。一見何のつながりもないように見えるこれらをつないでいるもの、日常に潜む、悲しき悪意。---そう、これもバナナの仕業・・・いやバナナの皮の仕業なのである。

 俺たちは、例えばキャンプ中に、あるいはドライブ中のおやつにバナナを食べる。すると、皮が残る。残った皮は自分を食べてくれなかった者たちへ復讐を誓い、何処かの地面でひっそりと「その時」を待つようになる。バナナの皮が食卓よりも地面にあるほうがしっくりくるのも、「あぶね、バナナ踏むとこだった!」という事案が発生するのも、バナナの持つこの習性ためなのだ。そしてこの復讐の念が強すぎた皮は黒化し、人に死を与えるトラップへとその姿を変える・・・

これこそが、バナナの有する二面性。生と死を内包する、かの果実の真実の姿である。我々は、この果実に恐れおののき、そして感謝しなければならない。スーパーのバナナは、ただの果物ではなかった。----それはまさしく、「Superなバナナ」、だったのだから・・・